LibWorkは23年6月期予想を下方修正、24年6月期回復期待

(決算速報)
LibWork<1431>(東証グロース)は、5月11日の取引時間終了後に23年6月期第3四半期累計連結業績を発表した。増収ながら大幅減益だった。期前半の受注落ち込みによる販売伸び悩みや住宅資材価格高騰などが影響した。そして通期予想を下方修正して大幅減益予想とした。ただし受注は22年10月以降に回復傾向となっている。デジタルマーケティング強化や売上総利益率改善に向けた各種施策など、積極的な事業展開で24年6月期の収益回復を期待したい。株価は23年6月期予想の下方修正を嫌気して急反落の形となったが下値限定的だろう。目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。

■22年6月期3Q累計減益で通期予想を下方修正、24年6月期回復期待

23年6月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比7.7%増の92億69百万円、営業利益が66.5%減の61百万円、経常利益が65.9%減の69百万円、親会社株主帰属四半期純利益が90.4%減の10百万円だった。

増収ながら大幅減益だった。期前半の受注落ち込みの影響で売上が伸び悩み、住宅資材価格高騰による原価率上昇や人件費の増加なども影響した。子会社タクエーホームにおける建築用地仕入遅延も影響した。

四半期別に見ると、第1四半期は売上高が21億87百万円で営業利益が2億64百万円の赤字、第2四半期は売上高が43億37百万円で営業利益が3億48百万円の黒字、第3四半期は売上高が27億45百万円で営業利益が23百万円の赤字だった。

通期の連結業績予想については5月11日付で下方修正して、売上高が22年6月期比3.2%増の142億円、営業利益が60.1%減の2億66百万円、経常利益が60.4%減の2億80百万円、親会社株主帰属当期純利益が65.1%減の1億55百万円としている。配当(四半期配当)予想は据え置いて22年6月期比60銭増配の6円40銭(各四半期末1円60銭)としている。

前回予想(22年11月10日付で下方修正)に対して、売上高を23億円、営業利益を4億34百万円、経常利益を4億40百万円、親会社株主帰属当期純利益を3億05百万円、それぞれ下方修正した。

23年6月期は期前半の受注落ち込みの影響などで大幅減益予想となったが、受注は22年10月以降に回復傾向(速報ベースの四半期別受注棟数は22年7~9月が前年同期比42%、22年10~12月が118%、23年1~3月が101%、受注金額は22年7~9月が47%、22年10~12月が118%、23年1~3月が119%)となっている。デジタルマーケティング強化や売上総利益率改善に向けた各種施策など、積極的な事業展開で24年6月期の収益回復を期待したい。

■株価は下値限定的

株価は23年6月期予想の下方修正を嫌気して急反落の形となったが下値限定的だろう。目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。5月12日の終値は770円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円01銭で算出)は約110倍、今期予想配当利回り(会社予想の6円40銭で算出)は約0.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS152円89銭で算出)は約5.0倍、そして時価総額は約179億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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