日本製紙は前期赤字だったが高値を更新、今期は黒字を予想、中期計画の売上高を引き上げる

■第4四半期に入り収益は改善

 日本製紙<3863>(東証プライム)は5月16日、上値を追って始まり、取引開始後は5%高に迫る1153円(53円高)まで上げ、2日ぶりに年初来の高値を更新している。15日の15時に発表した2023年3月期の連結決算は各利益とも赤字だったが、今期は黒字を予想。中期計画の2025年度の売上高目標をこれまでの1兆1000億円から「1兆3000億円以上」に拡大し、期待が先行している。

 23年3月期は各利益とも赤字だったが、売上高は前期比10.3%増加した。「これらの増収の効果をはるかに上回る原燃料価格の高騰や円安の影響などにより」(決算短信)、収益面では赤字となった。ただ、第4四半期に入り収益は改善したとし、今期・24年3月期は各利益とも黒字化を見込む。売上高は6.7%増を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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