シナネンHD、オフサイトコーポレートPPAによる再生可能エネルギー電力をグローブライド本社と東京工場へ供給

■温室効果ガス排出量を年間約3,600トン削減へ

 シナネンホールディングス(シナネンHD)<8132>(東証プライム)の子会社で、エネルギーソリューションを提供するシナネンは、オフサイトコーポレートPPA(電力購入契約:Power Purchase Agreement)の仕組みを活用し、シナネンが新設する太陽光発電所で調達する再生可能エネルギー由来の電力を、グローブライド(東京都東久留米市)の本社および東京工場に供給することに合意した。

 グローブライドでは、釣用品、ゴルフ用品、テニス用品、サイクルスポーツ用品等の製造・販売を行っており、CO₂排出量の削減に積極的に取り組んでいる。フィッシングリールの生産現場では、作業改善による加工時間の短縮を通じて電力使用量を抑制し、CO₂排出量の削減に繋げている。

 今回、温室効果ガス排出量の一層の削減に向けて、シナネンがオフサイトコーポレートPPAの仕組みを用い、再生可能エネルギー由来100%の電力供給を行うことになった。PPAとは、需要家が発電事業者から再生可能エネルギーの電力を長期に購入する契約のことである。

 シナネンは、グローブライド向けに太陽光発電所を新設し、送配電網を介して同社の本社および東京工場に電力供給を行う。今回の追加性を伴う再生可能エネルギー導入によって、脱炭素化推進に貢献する。追加性とは、企業の選択した調達方法が再生可能エネルギーへの投資を促進し、化石燃料の代替に繋がっているものを表し、再生可能エネルギーの調達に積極的な企業の中で、重要視されている。

 また、オフサイトコーポレートPPAの太陽光発電だけでは不足する電力について、再生可能エネルギー発電所由来の非化石証書を付与することで、100%再生可能エネルギーの使用を実現する。

 このオフサイトコーポレートPPAの仕組みを用いた温室効果ガス排出量の削減効果(非化石証書含む)は、年間約3,600トンとなる見込みである。国内では、グローブライドの関係会社を含めた温室効果ガス排出量の約45%に相当する。

 2023年6月から実質再エネ比率100%メニューでの電力供給を開始し、7月より順次オフサイトコーポレートPPAの仕組みを用いた電力供給に切り替えていく予定としている。

■「シナネンあかりの森プロジェクト」への参画

 シナネンでは、持続可能な未来へ向け、クリーンなエネルギーを利用してもらうことで森の豊かさを守る「シナネンあかりの森プロジェクト」を展開し、NPO法人や一般社団法人と連携して積極的に自然を育む活動に取り組んでいる。また、CO2の排出量を減らすだけではなく、環境保全活動に取り組むことでカーボンネガティブを実現する。

 グローブライドはさらなる脱炭素化へ向け、この「シナネンあかりの森プロジェクト」へも参画。毎月の電力使用量に対し、0.01円/kWhのプロジェクト費用を受けとると同時に、シナネンも同額を支出することでプロジェクトの活動費用を賄う予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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