【注目銘柄】エフ・コードはインスタマーケティングSaaS「SAKIYOMI」子会社化で業績上ぶれ期待高まる

■M&Aの業績寄与精査中で業績上ぶれ期待を高める

 エフ・コード<9211>(東証グロース)は、1800円台を出没する中段保ち合いからの上ぶれを窺っている。同社は、今年5月12日にInstagramマーケティングSaas「SAKIYOMI」を展開するSAKIYOMI(大阪市北区)の株式を取得し子会社化し、この業績への影響を精査中としているが、M&Aによる非連続成長をビジネスモデルの一つとしていることから業績上ぶれ期待を高めて買い再燃となった。前期業績も、下期の3件のM&Aの業績寄与により再上方修正されており連想されている。

■前期業績も下期に非連続成長戦略のM&Aが相次ぎ再上方修正

 同社は、急成長中のDX・マーケティング領域でCXSaaS「CODE Marketing Cloud」とそこで蓄積したデータをコアにプロフェショナルサービスを提供している。SAKIYOMIは、認知から購買までワンストップで行える販売チャンネルとして重要度が高まっているSNSプラットフォームのInstagramで成功に導く支援サービスを提供しており、子会社化によりSAKIYOMIが蓄積してきた分析データやノウハウなどの活用により最適なCXの提供と顧客価値の最大化を可能とすることを目指す。同社の売り上げは3億9100万円、取得価額は8億2000万円であり業績寄与度を精査中だ。前12月期業績も、上期に続き下期に実施した「GORILLAEFO」(譲受価額9300万円)や「sinclo」(譲受価額3億5000万円)、「hachidori」(譲受価額7億2000万円)の事業譲受、子会社化により今年1月に再上方修正され純利益は過去最高となった。

 今2023年12月期業績は、売り上げ16億5000万円(前期比54.1%増)、営業利益3億円(同30.4%増)、経常利益2億5000万円(同11.1%増)、純利益1億7300万円(同10.7%減)と予想されている。この立ち上がりとして今年5月15日に発表された今期第1四半期(2023年1月~3月期、1Q)決算は、初の連結決算となり前年同期比較がなく、売り上げ3億8500万円、営業利益9000万円、経常利益6700万円、純利益4300万円で着地したが、実質では前年同期比68.2%増収、45.3%営業増益、11.4%経常増益、31.6%純益減益となっており、M&A効果精査による業績上ぶれ期待を高めている。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換を示唆しまず新株式発行価格奪回にトライ

 株価は、昨年11月の株式分割(基準日2022年11月30日、1株を2株に分割)を歓迎してストップ高を交えて5680円と買われ、hachidori子会社化でもストップ高を交えて5750円まで買い進まれ4925円で分割権利を落とした。落ち直後は落ち理論価格を上回る2747円を付ける場面もあったが、今年1月23日払い込みで実施した新株式発行(発行価格2199円)・株式売出しがボディブローとなって落ち後安値1526円まで調整し、SAKIYOMI子会社とともに2000円台を回復、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆するなか、25日移動平均線出没水準からの上放れを窺っている。まず新株式発行価格2199円へチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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