【注目銘柄】アイデミーはDX推進強化に生成AI関連の直近IPO関連人気再燃がオン

■株価は半値八掛けから3分の1戻し水準へ

 アイデミー<5577>(東証グロース)は、今年6月22日に新規株式公開(IPO)されたばかりで、7月26日にはクロスキャット<2307>(東証プライム)と業務提携して大手企業向けのDX(デジタルトランスフォ-メーション)内製化に向け総合的に支援を強化することを発表しており、さらに9月以降に生成AI(人工知能)のChatGPIのプロンプトエンジニアリングのコンテンツ10コースのリリースを目標としていることを手掛かりに直近IPO株買いが再燃している。業績的にも、今2024年5月期売上高が、年率30%の高成長を続けると見込まれていることも見直されている。

■クロスキャットの提携では無料セミナーを開催し生成AIは10コースをリリース

 クロスキャットとの業務提携は、クロスキャットのデータ分析基盤構築やデータ活用分析支援サービスと、アイデミーのDXラーニング「Aidemy Business」とデジタル人材研修「Aidemy Practice」とを連携させて新たに提供し、顧客企業のDX内製化を総合的に支援するもので、8月24日には「生産性を高めるDX推進を爆上げする方法とは?」と題する無料セミナーを開催する。生成AIでは、すでにアマゾン社と提携して製作している2コースを含め合計4コースをリリース予定で、9月以降は半年間に合計10コースのリリースを目指す。

 一方、今2024年5月期業績は、売り上げ21億5000万円(前期比29.0%増)、営業利益2億7800万円(同16.7%増)、経常利益2億5100万円(同4.5%増)、純利益1億8000万円(同37.9%減)と見込んでいる。DX推進による生産性の向上やAIラーニングによるリスキリング、生成AIによるビジネス拡大が企業経営の根幹となるなか、売り上げは、前期の前々期比44.1%増に続く年率30%の高成長となり、純利益も、法人税の平準化で減益となるが、これを除けば実質的に増益転換となる。

■最高値の「半値八掛け」水準からまず調整幅の3分の1戻しを目指す

 株価は、公開価格1050円でIPOされ、5560円で初値をつけ、この初値倍率5.29倍は今年のIPO株で最高となった。この後、上場来高値5760円まで買われ、この高人気の反動のストップ安を交えて上場来安値2140円まで大幅調整をした。同安値は、大底打ちのアノマリーとされ高値から「半値八掛け2割引き」のうちの「半値八掛け」水準となっており、売られ過ぎとして底上げに転じてきた。まず最高値から最安値までの調整幅の3分の1戻し水準の3300円台回復に動こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る