【日経平均】再びバブル崩壊後の最高値!株式ブームなのか?それを通り越すバブルの兆候なのか?

■金融緩和が継続されれば、超強気相場に?

 日経平均株価は6月5日前場、3万2080円65銭まで上げて、取引期間中では1990年7月23日以来となる、約33年ぶりにバブル崩壊後の最高値を更新している。米国債の債務不履行(デフォルト)回避や米5月雇用統計結果を背景に前週末の米国株式が大幅に上昇し、円安・ドル高も支えとなっている。

 今後、日米中央銀行の金融政策決定会合で金融緩和が継続されれば、超強気相場になる可能性がある。しかし、バブルの兆候も見逃せない。日経平均はバブル経済崩壊後の高値を更新しており、東京プライム市場の90%の銘柄が上昇している。これは、どんな銘柄に投資しても値上がりが見込める「ウイン-ウイン相場」へ一変する兆しである。

■グロース株かバリュー株か?

 しかし、これが株式ブームなのか、それを通り越すバブルの兆候なのかは、バブル相場崩壊で痛い目にあった投資家にはななか見分けがつかない。また、銘柄個々には自ずからパフォーマンスの差も生じることになるのは当然となる。

 そこで大きくキャピタルゲインを稼げるのはグロース株(成長株)かバリュー株(割安株)か、主力大型株か小型材料株かなど、投資判断を迫られることにもなる。あるいは、高値追随買いより超強気コールに背を向けて33年間も塩漬けした銘柄の高値でのやれやれ、やれやれの戻り売りをまずは優先するプット選択もあるかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る