【マーケットセンサー】次世代技術が牽引する2025年相場、ディープテック株に商機

■米新政権と金融政策で波乱含みの展開も

 2025年の相場は、トランプ大統領就任や金融政策決定会合など重要イベントが控え、方向感の定まらない展開が予想される。市場は新政権の政策動向を注視しており、日経平均株価は史上最高値更新を目指す展開となる可能性もある。一方で、生成AI関連株の調整局面では、新たな主役としてディープテック関連株への注目が高まっている。

 ペロブスカイト太陽電池は、軽量で低コストかつ高効率という特長を持ち、伊勢化学工業<4107>(東証スタンダード)や積水化学工業<4204>(東証プライム)などの関連銘柄が注目を集めている。また、核融合発電分野では、ジェイテックコーポレーション<3446>(東証プライム)が高精度ミラーでの受注を拡大。宇宙開発では、ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)が月面資源の商業取引に挑戦するなど、次世代技術への期待が高まっている。

 新政権の政策により、金利や為替の変動リスクが高まる可能性がある。特にデータセンター投資を中心としたソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)の動向が注目される。関連して、電力株や電線株にも投資機会が生まれる可能性があり、割安な電力株には逆張り投資の妙味も出てきている。

 団塊世代の後期高齢者化による「2025年問題」を背景に、人材サービス、介護関連、M&A仲介などの企業に事業機会が広がる。人手不足対策としての人材サービス株、介護需要の拡大による介護関連株、事業承継需要の高まりによるM&A仲介株など、構造変化に対応する企業群への投資機会が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る