金価格高騰、ドル安・円安・地政学リスクが重層化、史上初の1万8000円突破

■米利下げ観測や中央銀行の購入継続が需給を押し上げ

 は9月1日、田中貴金属工業の国内店頭小売価格が1グラムあたり1万8001円となり、史上初めて1万8000円台を突破した。上昇傾向が続き、過去最高値を更新した形である。国際的な金融環境や為替動向が複合的に作用し、国内価格に直接反映されている。

 価格高騰の背景には、米国の金融政策を巡る利下げ観測によるドル安が大きく影響している。ドル安はドル建てで取引される金の相対的な割安感を強め、各国投資家の需要を押し上げた。さらに、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢の緊張などによる地政学リスクの高まりも、安全資産としての金需要を強めた要因となっている。加えて、円安の進行が国内円建て価格を押し上げ、中央銀行による金購入拡大が需給面で下支えしている。

 今後については、世界的な不確実性が続く限り高値圏を維持するとの見方が強い。短期的には調整局面も想定されるが、米国の追加利下げや大統領選挙、地政学的緊張の再燃などが重なれば一段の上昇余地もあるとされる。複数の要因が重層的に作用する中、金は引き続き「安全資産」としての地位を保ち続ける見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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