コニカミノルタはマレーシアの複合機生産拠点で使用電力の100%再エネを達成、海外複合機生産拠点の全拠点で達成

■2050年に向けて「ネットゼロ」目指す

 コニカミノルタ<4902>(東証プライム)は20日、マレーシアの複合機生産拠点であるコニカミノルタビジネステクノロジーズ(マレーシア)社(マレーシア・マラッカ州、BMMY)で、使用電力の100%が再生可能エネルギー(再エネ)由来になったと発表。これをもってコニカミノルタグループの海外複合機生産拠点は全拠点で100%再エネを達成した。

 BMMYは、コニカミノルタの主力製品である複合機の生産会社であり、様々な改善活動で培った現場力に、ICT・自動化・データサイエンスといったデジタルマニュファクチャリングを融合した「生産DX」をコンセプトとして生産体制を整えている。

 BMMYは、2023年3月より太陽光発電システム(設置面積17,059平方メートル、発電容量3.4MW)を導入※1し、電気使用量の約20%※2を太陽光発電で賄うこととなり、すでに導入済みの再エネ電力証書※3付きの電力と合わせて、再エネ100%※4を達成した。

 なお、中国の複合機生産拠点では、2019年にコニカミノルタビジネステクノロジーズ(東莞)社が、2020年にコニカミノルタビジネステクノロジーズ(無錫)社が、それぞれ再エネ100%を達成している。

※1:PPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)を利用
※2:2022年1月~2022年12月の電力使用実績から算出した推定値
※3:I-REC証書(International Renewable Energy Certificate)
※4:再生可能エネルギー由来電力比率

【コニカミノルタの「ネットゼロ」への取り組み】

 コニカミノルタは2009年という早い時期に2050年を見据えた長期環境ビジョン「エコビジョン2050」を策定し、2050年には2005年比で80%削減するという目標を掲げた。2019年1月には、再エネ100%での事業運営を目指す国際リーダーシップイニシアチブ「RE100」に加盟し、自社の事業活動で使用する電力の調達を順次再エネに切り替えている。複合機生産拠点以外にも、フランスと米国にあるトナー充填工場や、欧州の主要販売拠点などでも再エネ100%を達成している。

 さらに今年度より、2050年の自社製品ライフサイクルでのCO2排出量を従来の80%削減から100%削減に改訂し「2050年にネットゼロ」を新たな目標とした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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