【株式市場】日経平均は83円安、2日続落だが後場は底堅く自動車株など持ち直す

◆日経平均は3万3338円70銭(83円82銭安)、TOPIXは2306.03ポイント(0.34ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億9100万株

 7月5日(水)後場の東京株式市場は、米NASDAQ指数先物が夜間取引で安いとされ、値がさ半導体株の中に14時頃にかけて下げる銘柄がみられたが、ソニーG<6758>(東証プライム)は一段強含んで始まりジリ高となり、鉄鋼株も日本製鉄<5401>(東証プライム)などが一段強含み、世界景気への期待は悪くない様子となった。自動車株も日産自<7201>(東証プライム)やホンダ<7267>(東証プライム)などが堅調相場に転換。前場活況高の海運株は14時前にかけて一段と上げた。日経平均は3万3300円(約123円安)をはさんで小動きを続け、大引けは2日続落だが下げ幅を縮めた。

 後場は、大同メタル工業<7245>(東証プライム)が一段高となりEV(電気自動車)の一体成型車体などに期待強まり1ヵ月半ぶりに500円台を回復。小森コーポレーション<6349>(東証プライム)は一段と上げ来年7月発行の新紙幣印刷に関与との見方で1ヵ月半ぶりに1000円台を回復。環境管理センター<4657>(東証スタンダード)は前場ストップ高で売買されたまま大引けまで買い気配となり、原発処理水の放出に関連する受注増加の期待集中。日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は5月決算上振れ観測などで大きく出直り5か月ぶりに年初来の高値。免疫生物研究所<4570>(東証グロース)は7月8、9日の日本動脈硬化学会総会に出展とされ急伸。ヘリオス<4593>(東証グロース)は後場いきなり急伸し臨床試験に商用生産を念頭に置いた被験製品の使用が認められたとの発表を受けストップ高。霞ヶ関キャピタル<3498>(東証グロース)は業績予想の増額が好感されストップ高。

 新規上場のブリーチ<9162>(東証グロース)は午前9時32分に1603円(公開価格1340円の20.0%高)で初値をつけ、その後1658円(同24%高)まで上げる場面をみせ、後場は売買交錯を続け大引けは1500円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は13億9100万株(前引けは7億3638万株)、売買代金は3兆3635億円(同1兆7571億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は632(前引けは620)銘柄、値下がり銘柄数は1126(同1139)銘柄。

 東証33業種別指数は17業種(前引けは13業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、医薬品、保険、鉄鋼、ゴム製品、電力ガス、鉱業、輸送用機器、証券商品先物、非鉄金属、不動産、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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