名古屋証券取引所、生成AIを全社導入、業務効率化と市場機能強化へ

■市場運営の効率化へ、文章作成、議事録、データ分析にAIを活用

 名古屋証券取引所は、エクサウィザーズ<4259>(東証グロース)のグループ会社であるExa Enterprise AIが提供する「exaBase生成AI」を全社導入した。これにより、市場運営に関する文章作成、議事録作成、データ分析などの業務を効率化し、証券市場のプラットフォーマーとしての機能強化を目指していく。取引所業務の多様な課題に対し、生成AIを活用することで迅速かつ柔軟に対応可能となる。

 これまで名古屋証券取引所では業務効率化のためのシステム開発やツール作成を進めてきたが、コストや技術者不足の課題があった。exaBase生成AIは低コストで導入でき、高精度なGPT-4oやo3-miniを活用できる点が評価され、採用に至った。加えて、機密情報の保護機能や禁止ワード設定など、セキュリティ面も強化されている。

 exaBase生成AIは2023年6月の有料サービス開始以来、約740社・7万人以上に利用されており、法人向けのセキュリティ・コンプライアンス対策が充実している。名古屋証券取引所に続き、豊田合成<7282>(東証プライム)や名古屋鉄道<9048>(東証プライム)などの企業にも導入されており、今後さらなるDX推進と市場サービスの向上に寄与すると期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る