パナソニックHD、屋外を自動走行する移動ロボットと遠隔コミュニケーションロボットの融合によるタウンツアーの実証を開始

 パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)<6752>(東証プライム)は7日、神奈川県藤沢市の「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」(Fujisawa SST)で実施中の屋外移動ロボットを使ったサービス実証において、移動ロボットに搭載した遠隔からコミュニケーションが可能なロボットである分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」(株式会社オリィ研究所)を使い、外出困難者が自宅などからFujisawa SST見学ツアーの案内役を行う実証実験を開始したと発表。

 パナソニックHDでは、労働力不足などの社会課題の解決を目指し、屋外移動ロボットを活用した配送サービスの実用化に向けて取り組んでおり、2020年11月からFujisawa SSTで実証実験を開始。これまでに、国内で初めて1名のオペレーターが遠隔で4台同時に監視しながらの公道での自動走行、完全遠隔監視・操作型 屋外移動ロボットの道路使用許可を取得など技術面での進化を進めると共に、屋外移動ロボットを活用した店舗から住宅への配送サービス実証などを実施している。

 屋外移動ロボットに、遠隔からコミュニケーションを行うことができる分身ロボット「OriHime」を搭載し、外出困難者などが自宅から「OriHime」を介して、「Fujisawa SST見学ツアー」(主催:Fujisawa SSTマネジメント株式会社)の街案内ガイドを行う実証実験を行う。

<実証ツアー概要>
実証日時:2023年7月12日~2023年12月(予定)毎週水曜日
(詳細は下記「Fujisawa SST見学ツアー」専用サイトを参照)
実証場所:神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目 Fujisawa サスティナブル・スマートタウン内
※都合により実証日時など開催内容が変更になることがある
※見学ツアーの一部を屋外移動ロボット、分身ロボットを用いて行うもの

 今回の実証実験においては、これまで培ってきた屋外を安全に自動走行する技術を基盤として、屋外移動ロボットの遠隔管制システムを介して必要に応じて移動操作などを行う従来の遠隔操作者と、分身ロボットを自宅などから操作し、サービス利用者とのコミュニケーションや街案内を行う遠隔操作者が、円滑に役割分担、協調・協働作業を行う仕組みにより実現したもの。今後は、街案内だけではなく、地域内のイベントなどでの活用により、移動タスクと販売支援タスクを融合した移動販売に関する取り組みも公園などの共有スペースで実施予定。

 このような取り組みにより、従来就労につくことが難しかった外出困難者に対して、在宅で働けるフィールドを提供できるなど、身体、時間、空間の制約に囚われない暮らしや仕事の実現への貢献が期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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