ラバブルマーケティンググループは23年10月期(7ヶ月決算)予想を公表

(業績修正速報)
 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は8月2日の取引時間終了後に23年10月期(7ヶ月決算)連結業績予想を公表した。決算期を3月から10月に変更することに伴う経過期間となり、利益の大半を計上する年末および年度末の需要期を含まないため赤字予想だが、前年同期間との比較では増収・赤字縮小の予想となる。また12ヶ月決算となる次期の24年10月期は、23年3月期との比較で大幅増収増益の目標としている。積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。株価は急騰・急落の形となったが、短期的な売買が一巡して出直りを期待したい。なお8月14日に23年10月期第1四半期決算発表を予定している。

■23年10月期(7ヶ月決算)は前年同期間比で増収・赤字縮小予想

 同社は、主力のSNSマーケティング事業が年末および年度末(従来の3月期決算では下期)に需要期を迎える傾向にあるため、適切な経営計画の策定と決算業務の効率向上、ならびに業績など経営情報における適時・適正な開示を図るため、決算期を3月31日から10月31日に変更した。

 そして23年10月期(決算期変更に伴う経過期間として4月~10月の7ヶ月決算)の連結業績予想は、売上高が10億円、営業損失が3百万円、経常損失が2百万円、親会社株主帰属当期純損失が18百万円とした。

 従来の3月期決算では需要期となる下期に年間の利益の大半を計上(23年3月期実績は上期が売上高7億39百万円で営業損失5百万円、下期が売上高9億14百万円で営業利益85百万円)していたが、23年10月期の7ヶ月決算においては需要期の利益を取り込むことができないため各利益は赤字予想としている。

 なお同社資料によると、前年の同期間となる23年3月期4月~10月の実績は、売上高が8億66百万円で営業損失が23百万円だった。したがって、23年10月期の4月~10月の予想は、新規受注案件の増加や運用支援ツールの大型顧客獲得などにより、前年同期間との比較で増収・赤字縮小の予想となる。

 また、12ヶ月決算となる次期の24年10月期は売上高が20億円で営業利益が1億円の目標としている。23年3月期実績との比較で売上高が21.0%増収、営業利益が25.0%増益となる。積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。

■株価は短期的な売買一巡

 株価は急騰・急落の形となったが、短期的な売買が一巡して出直りを期待したい。8月2日の終値は1580円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS369円10銭で算出)は約4.3倍、そして時価総額は約23億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る