日揮HDなど3社が百貨店業界初の取り組みに協力、廃食用油を国産SAF製造の原料に供給

■大丸松坂屋百貨店と廃食用油を原料にする基本合意書を締結

 日揮ホールディングス<1963>(東証プライム)、株式会社レボインターナショナル(本社:京都市)、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(本社:横浜市)の3社は、J.フロント リテイリング<3086>(東証プライム)グループの大丸松坂屋百貨店と、使用済み食用油(廃食用油)を国産SAF(Sustainable Aviation Fuel:SAF)製造の原料に供給することで、循環型社会の実現のために相互に協力する基本合意書を締結した。

 基本合意書を締結し、かつ廃食用油をSAF製造に供給する具体的な取り組みは、百貨店業界で初めてとなる。

 大丸松坂屋百貨店は、まず大丸心斎橋店(大阪市)と大丸芦屋店(兵庫県芦屋市)に入居する飲食店などから出る廃食用油の提供を開始する。この2店舗から出る廃食用油は、全店舗(全国15店舗)の総排出量の約15%を占める。今後、提供店舗の拡大を目指し、同取り組みを推進していいくとしている。

 排出される廃食用油をレボインターナショナルが収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYが計画するSAF製造装置向けに引き渡す。

 SAFFAIRE SKY ENERGYは、2024年度下期~2025年度初頭の生産開始を目指し、大阪府堺市のコスモ石油堺製油所で建設中の日本初となる国産SAFの大規模生産プラントにおいて、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料にSAFを製造する。日揮ホールディングスは、廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーン全体の構築を行う。

■SAFとは

 SAF(Sustainable Aviation Fuel)は、廃食用油などを原料とする航空燃料として、従来の航空燃料と比較しCO2排出量を大幅に削減することが可能なエネルギー。航空機は自動車などと違い、電気や水素などの燃料では代替しにくいことからSAFの利用によるCO2排出削減が世界で求められている。

 日本では、国土交通省が2030年時点で国内航空会社による燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標を掲げており、さらに2050年には、カーボンニュートラルにすることを目指している。その実現に向けて、政府の「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」では、エネルギーセキュリティの確保やライフサイクルでのCO2削減効果の向上の観点から、国産原料の活⽤が重要である一方、国内で排出される廃⾷用油は全体の約3割(約10万トン強)が海外に輸出されていると指摘されており、国内での活用拡大が期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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