鹿島・JAXA・芝浦工大が月面拠点建設に向けた技術開発を進める

■月面での水掘削を想定した自動遠隔施工の実証実験に成功

鹿島<1812>(東証プライム)、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)、芝浦工大(学校法人芝浦工業大学)の3者は11月8日、月面での推薬生成に必要な水掘削を想定した自動遠隔施工の実証実験を行い、月面の永久陰領域等での施工に必要な構成技術、要素技術の妥当性を確認したと発表。この実験は、国土交通省の「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」の一環として行われた。

実験では、JAXA相模原キャンパスを指令拠点とし、鹿島が所有する「鹿島西湘実験フィールド」に3台の自動・遠隔操作用に改造した建設機械を配置し、複数の機械が協調して土砂の掘削・運搬作業を行った。レーザー距離計(LiDAR)を用いたSLAM技術により、周囲環境の地図作成および自己位置推定をしつつ、通信遅延が発生する環境でも、効率的に作業を行うことができた。

今後は、今回の一連の作業を精緻に再現する月面大規模シミュレータの開発を進め、月面上での作業の具体的な検討を加速させていくという。また、今回の実験で検証したSLAM技術は、地球上においても、GNSSが使用できないトンネルや地下工事の自動化に不可欠となる技術として利用できるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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