モノグサ、住友商事と資本業務提携、記憶プラットフォーム「Monoxer」で人材育成支援

■総額18.5億円を調達、教育DXと企業研修分野で事業拡大へ

 モノグサ(東京都千代田区)は10月28日、住友商事<8053>(東証プライム)と資本業務提携を締結し、総額約18.5億円のシリーズCラウンドを完了したと発表した。記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を軸に、教育・人材育成分野での事業拡大と協業を進める。今回の増資には、既存株主であるグローバル・ブレインと、東急建設<1720>(東証プライム)、三井化学<4183>(東証プライム)、ANAホールディングス<9202>(東証プライム)、ファーストライト・キャピタルなどが参画した。

 同社は「記憶を日常に。」を掲げ、教育機関から企業まで幅広い層に学習支援サービスを展開している。学校教育分野では公立校での個別最適化学習や業務効率化に貢献し、企業領域では販売員資格試験や営業研修で成果を上げている。今後は生成AIを活用し、社内マニュアルや教育資料から学習コンテンツを自動生成する仕組みを整備。技能伝承や暗黙知の共有を支援するなど、人的資本経営の基盤構築を進める。また、教育DXやGIGAスクール構想の深化にも寄与し、公教育・民間教育の双方で展開を加速する方針だ。

 さらに、未就学児向け「Monoxer Junior」や大学生・社会人向けの新サービスを通じ、生涯学習を支える環境づくりを推進する。投資家側も、モノグサのAIによる記憶定着技術が人手不足や技能承継といった社会課題の解決に資する点を評価。小売・製造・建設・航空など多様な業界との連携で、現場教育や人材育成の新たな標準を創出することを期待している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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