セルソースと持田製薬、血液由来加工受託サービスの販売支援に関する提携契約を締結

 再生医療関連事業のセルソース<4880>(東証グロース)と持田製薬<4534>(東証プライム)は12日、9月11日にセルソースが提供する血液由来加工受託サービスの販売支援に関する提携契約を締結したと発表。同契約に基づき、持田製薬はバイオマテリアル事業本部を通じて販売支援を行う。

 セルソースの血液由来加工受託サービスは、自家血液由来サイトカイン「PFC-FD™」の加工を医療機関から受託するサービスである。PFC-FDは、局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減、機能回復の効果が期待されることから、整形外科疾患である変形性関節症やスポーツ傷害の治療、産科・婦人科における不妊治療などに活用されている。これまでセルソースは全国1500院以上の医療機関と提携し、累計6万1000件以上の血液加工受託を行ってきた。

 持田製薬は、バイオマテリアル事業を次世代の柱の一つにするべく取り組んでいる。バイオマテリアル事業では、整形外科領域における関節温存・再生を主要なターゲットの一つとしており、膝又は肘の関節軟骨損傷部位の修復及び臨床症状の緩和を目的とする軟骨修復材「dMD-001」は医療機器として承認取得を目指している。持田製薬は、同契約に基づき、バイオマテリアル事業本部医療機器営業部を通じて整形外科領域の医療機関にセルソースの血液由来加工受託サービスの紹介を行う。

 両社は、同契約を通じて緊密な協力体制を構築し、血液由来加工受託サービスの提供のさらなる推進を目指していく。

 【参考】 PFC-FDは、患者自身の血液から作製したPRP(多血小板血漿)に対して無細胞化とフリーズドライの処理を施し、室温での長期保存を可能にしたものである。PFC-FDを局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減、機能回復の効果が期待され、治療に際しては手術が不要である点が特長である。PFC-FDの調製方法について、セルソースが特許を取得している。また、PFC-FDはセルソースの保有する商標である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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