三菱化工機、国内初となる国産SAFの大規模生産実証設備向け廃食油精製用の遠心分離機「三菱ディスクセパレータ」を受注

 三菱化工機<6331>(東証プライム)は15日、日揮ホールディングス(日揮HD)<1963>(東証プライム)と同グループの日揮、コスモ石油、レボインターナショナルの4社が取り組む、国内初となる廃食用油を原料とした国産SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の大規模生産実証設備の建設に向け、分離板型遠心分離機「三菱ディスクセパレータSJシリーズ」を受注したと発表。

 同実証設備は、国内初となる国産SAFの大規模生産を目指し、100%廃食用油を原料とした年間約3万キロリットルのSAFの生産実証を行うもの。

 同社のディスクセパレータは、供給する懸濁液(※1)から遠心力により固形物を分離し、清澄液(※2)の連続回収と分離固形物の自動間欠排出が可能な連続遠心分離機。同実証設備向けでは、ディスクセパレータの分離性能が評価され、原料廃食用油に含まれる夾雑物(※3)の除去用として利用される。

 同社の遠心分離機「三菱ディスクセパレータ」は、主に船舶用燃料油、潤滑油用の油清浄機として70余年の歴史と11万台以上の納入実績を持つ、分離板型遠心分離機のベストセラー。船舶用に加えて、今回納入したクリーンエネルギー分野での用途も拡大している。今後も同社は、SAF製造プラント向けなどへのディスクセパレータの供給により、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

※1:懸濁液(けんだくえき:固体粒子が液体中に分散した混合液)
※2:清澄液(せいちょうえき:ろ材を通過して固体物質と分離された液)
※3:夾雑物(きょうざつぶつ:不純物)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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