リプロセル、Gameto社との再生医療用iPS細胞の提供と臨床応用に関する契約を締結

 リプロセル<4978>(東証グロース)は4日、Gameto Inc.社(米国ニューヨーク州:Gameto社)と、同社の再生医療用iPS細胞(StemRNAClinical Seed iPSC)の提供及び、同iPS細胞を活用した開発、応用を行うための非独占的権利を付与する契約を締結したと発表。

 Gameto社は、女性のヘルスケアを再定義することを使命とする女性主導のバイオテクノロジー企業で、同社の再生医療用iPS細胞は、体外受精と卵子凍結プロセスを改善するプログラム「Fertilo」の開発と商品化に使用されることとなる。

 同社代表取締役社長の横山周史は、「我々はGametoと提携し、彼らのプログラムであるFertiloを可能にし、サポートできることを嬉しく思います。当社は再生医療用iPS細胞の製造をリードしており、Gametoを始めとした世界中の様々なiPS細胞を活用した再生医療プログラムを加速化させるため、これからも高品質・高水準のStemRNA Clinical Seed iPSCプラットフォームにこだわり続けていきます。」と述べている。

 Gametoの最高経営責任者兼共同設立者のDina Radenkovicは、「この度のリプロセルとの契約は、世界中で行われている体外受精と卵子凍結をより個別化された医療アプローチにするために、細胞工学の科学的進歩を活用する重要なステップです。現在の不妊治療サービスを利用する女性は、いまだに何十回ものホルモン注射と、それに伴う副作用や合併症にさらされています。現代女性の不妊治療は改善されるべきであり、私たちはリプロセルのようなiPS細胞のリーディング企業と提携し、歴史的にバイオ医薬品の革新が遅れている女性の健康に最先端のブレークスルーをもたらすことを光栄に思います。」と述べている。

■再生医療用iPS細胞製造について

 再生医療の開発は、時間とコストのかかるプロセスであり、各国の規制機関ごとに異なる製造基準や規制基準を厳格に遵守する必要がある。同社では、米国食品医薬品局、欧州医薬品庁、及び日本の医薬品医療機器総合機構が定める主要な規制基準に準拠した、治療用に適した細胞「StemRNA Clinical iPSCシードクローン」を製造している。安全性が高いRNAリプログラミング法を用いてiPS細胞の樹立を行っており、臨床、商業利用を可能とするインフォームドコンセントを取得した上で製造を行っており、多くのバイオ製薬企業によって評価されている。

■Gameto社について

 Gameto社は、不妊症を始めとした女性の健康のための新しい治療ソリューションを開発するバイオテクノロジー企業で、ビジョンと情熱を持った経験豊富なチームを結集し、女性の生殖をサポートする製品を開発している。同社の主要プログラムである「Fertilo」は、体外で卵子を成熟させることによりホルモン注射を減らし、体外受精と卵子凍結をより短期間かつ安全にすることを目的としている。

 同社は、医師から起業家に転身したDina Radenkovic氏をCEOに、また連続起業家で北米最大の不妊治療ネットワークPrelude Fertilityの創設者であるMartin Varsavsky氏を会長に迎えている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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