川崎重工は遠隔操作グラインダーロボットシステム「Successor-G」を初納入

 川崎重工業<7012>(東証プライム)は5日、北海道函館市の鋳物製造メーカーである株式会社村瀬鉄工所に遠隔操作グラインダーロボットシステム「Successor-G」を納入したと発表。同件は、函館市が進める「IT・ロボット等活用生産性向上補助金」を村瀬鉄工所が利用した案件である。

 同システムは、遠隔操作で溶接構造物の研削、鋳造製品のバリ取りおよび仕上げ加工が可能な製品で、同社ロボットディビジョンが開発した遠隔操作のロボットシステム「Successor(サクセサー)」に、エネルギーソリューション&マリンカンパニーの鋼製構造物製造ノウハウと、技術開発本部のソフトウェアを融合した技術シナジーによって開発した。

 研削・バリ取り・表面仕上げを行うグラインダー作業は、保護具をつけて高速で回転する刃物を長時間扱う大変な作業であり、粉塵や火花が多く発生する過酷な環境下で行われるため、昨今の労働者不足などもありロボット化が強く求められてきた。同システムは操縦機を使って、ロボットを遠隔から思い通りに操作することで作業が可能である。そのため、快適で安全な環境下で作業ができると共に、ロボットのティーチング作業が不要なためばらつきが大きい溶接構造物や鋳物への適応も可能である。村瀬鉄工所では主に鋳物のバリ取りに使用される予定である。

 同社はグループビジョン2030に掲げる「安全安心リモート社会」の実現に向け、同社技術を結集し快適で安全な作業環境を確保するとともに、従来の働き方・暮らし方の抜本的な改革により労働者不足をはじめとした社会課題の解決を目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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