加賀電子、本社屋上庭園に「ビオトープ」を設置、生物多様性の保全に向けた具体的活動を開始

 加賀電子<8154>(東証プライム)は30日、生物多様性の保全活動に向けた取り組みとして、同社本社ビル屋上に「ビオトープ」を設置したと発表。

※ビオトープ・・・「地域の野生生物が暮らす、あるまとまった空間」のこと

1.ビオトープ設置の目的

 同社では、21世紀を「地球環境保全の世紀」ととらえ、企業活動を通じて、CO2をはじめとした温室効果ガスの削減などの環境問題への取り組みをすすめている。その取り組みの中核に【加賀電子グループ環境方針】を定め、全社員に対して社会貢献への決意を促すとともに環境マネジメントシステムを構築、2002年にはISO14001認証も取得している。

 このような取り組みを更にすすめ、同社本社ビル屋上にビオトープを設置し、生物および植物の育成を通じて生物多様性の保全や自然環境の保護に配慮するとともに、種の保存および生物が生息しやすい環境を整備することとした。併せて、事業所内に設置することで当社従業員の自然・環境に対する意識の向上も図っていく。

【加賀電子グループ環境方針】
 加賀電子グループはつねにエレクトロニクスの未来を見つめ、お客様のニーズにお答えできるよう努めるとともに、かけがえのない地球を守り、より良い自然環境の保護と改善に努める。

2.ビオトープの特徴

 同社では、従業員が働く職場の環境整備の一環として本社ビルに屋上庭園を設け、食事や休憩、従業員同士の懇親のスペースとして活用している。今般、その一角(縦3m×横4m)に人工的な池を配置し、生物の生息環境となるビオトープとして整備した。池には2㎝、6㎝、12㎝、18㎝の4段階の深度を設け、浅瀬に生息する生物・植物にも配慮するなど多様な環境を配し、様々な生物が生育できるようにした。ビオトープを構成するうえで重要な役割を担う植物については、本社ビルが所在する神田松永町の荒川水系流域の環境を再現するため、江東区役所の協力を得て荒川河川敷の土壌を譲り受けた。これによって、埋土種子から貴重な植物の発芽も確認できている。

 また、同社本社が所在する神田松永町は皇居から約2キロの位置にあるため、そこで生息する昆虫などの生物の飛来が期待される。更に、同社のビオトープがサテライトとなって、これら生物の活動範囲を広げ、昆虫や生物の繁殖地域が広がることも期待できる。魚類などの水生生物については、企業内のビオトープには一般人の立ち入りが制限されるため外来種の持ち込みリスクがない利点を活用して、在来生物にとって最適な生育環境として固有種の育成にも貢献できると考えている。

 同社は、定期的(春、夏、秋の3回程度)にビオトープにおける生物の生息状況を調査し、同社ウェブサイトを通じて情報発信する予定である。併せて、当調査活動を従業員有志とともに行うことで、従業員、更にはその家族にも自然環境、生態系への興味を持ってもらい、生態系維持にグループ全体で取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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