加賀電子が100円高、「処方薬デリバリーサービス」開発で連携するツルハHDの急騰を受け思惑と連想買い波及

■業績は堅調、スポット販売の反動減など重なる上期に想定を上回る

 加賀電子<8154>(東証プライム)は11月15日の後場、6240円(100円高)で始まり、約1週間ぶりに6200円台を回復して再び出直りを強めている。業績が堅調な上、さる10月23日に、ツルハHD(ツルハホールディングス)<3391>(東証プライム)のツルハ、くすりの窓口<5592>(東証グロース)と共同で「企業向け処方薬デリバリーサービス」を開発と発表しており、ツルハHDの株価が11月15日の午前11時頃から急伸し一時26%高となったことを受け、思惑や連想買いが波及したとの見方が出ている。

 ツルハHDの株価は、ブルームバーグニュースの報道として、ツルハHDが投資ファンドなどによる買収を受け入れ非上場化を検討していると伝えられ、思惑が沸騰した。すでに複数のプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドなどが興味を示していると伝えられた。「企業向け処方薬デリバリーサービス」は、患者が調剤薬局まで足を運ばなくても、オンライン調剤システムなどにより職場内の専用ロッカーで処方薬を受け取ることができるもの。国内初の「企業向け処方薬デリバリーサービス」になるという。

 加賀電子の第2四半期連結決算(2013年4~9月・累計)は前年同期比で減収減益だったが、売上高、各利益とも従来予想を上回った。今期は、前期活況だったスポット販売の反動減と在庫調整の影響が織り込まれる見通しで、期初から減収減益の見込みとしているが、これらの影響が大きいのは特に上期としていた中で4~9月が想定以上に堅調だったため、調査筋からは通期の見通しに上振れ観測が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る