任天堂は2つの「大台」を達成、連日最高値だが「大台固め」に移行するか見方分かれる

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■時価総額10兆円に続き株価は8000円の大台に乗る

 任天堂<7974>(東証プライム)は1月11日、取引開始後に8075円(252円高)まで上げて実質的な上場来の高値を3日連続更新し、その後は売買交錯となっている。10日に時価総額が10兆円の大台に乗り、11日は株価が8000円の大台に乗ったこともあり、目先は達成感が出るとの見方が出ている。一方で、株価は1万円に乗るまで達成感は出ないとの見方もあるが、株式市場には「大台固め」という言葉があるように、大台達成後は目先的にもみあう相場に移行する例が少なくないようで、当面の展開が注視されている。

 直近の同社株は、米国8日にCNBCニュースの報道で2024年中にもゲーム機「ニンテンドー・スイッチ」の次世代機を発売する可能性と伝えられたもようで、翌日から3日連続で最高値を更新してきた。東京市場10日には時価総額が10兆円の大台に乗り、11日には株価が8000円の大台に乗った。このため、二重の意味で「大台固め」に入る可能性があるとの見方が出ている。ただ、時価総額の拡大については、時価総額型の株価指数であるTOPIXなどに準拠するファンドにとって、時価総額が増えるほど重要性が増すため、潜在的な買い要因の拡大につながるとの見方もある。とすれば、「大台固め」に移行した場合でも押し目は仕込み好機になる訳で、先高期待は続きそうな情勢だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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