イトーキは連日高値を更新、連続最高益の見込みで増配、新中期計画、株主優待の新設、自社株買いなど好感

■3日連続大幅高だがPER14倍に過ぎず割安状態

 イトーキ<7972>(東証プライム)は2月16日、一段高となり、午前10時半にかけて7%高の2094円(135円高)まで上げて2000年以降の最高値を3日連続更新している。13日に発表した12月決算(2023年12月期)が営業利益86%増などとなり最高益を更新し、今期・24年12月期の予想も増収増益を想定。決算発表と同時に増配、新中期計画、株主優待制度の新設、自社株買いなども発表し、以後連日大幅高となっている。

 今期・24年12月期の連結業績予想は売上高1375億円(前期比3.4%増)、営業利益100億円(同17.3%増)などを見込む。新中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」(2024年から26年まで3ヶ年)では、26年に売上高1500億円、営業利益140億円、ROE15%の達成などを目指す。

 株価は14日のストップ高を含めて3日連続大幅高のため、一服が訪れても不自然ではないが、24年12月期の予想1株利益は144円12銭のため株価はPER14倍台に過ぎず、東証プライム銘柄の平均予想PER16倍台に比べて割安な状態となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る