ティー・ワイ・オーが「おもてなし」関連事業の統括会社に出資

株式市場 銘柄

■サニーサイドアップのスピンオフベンチャーの増資を引き受ける

 CMやアニメ制作などの大手ティー・ワイ・オー<4358>(東1・売買単位100株)は14時過ぎに昨日の出来高を上回り、一時190円(4円高)まで上げて再び出直りを強めている。25日付で、サニーサイドアップ<2180>(JQG・売買単位100株)が11月に設立するスピンオフベンチャー(人材や技術などを独立させ協業発展をめざす企業)「ENGAWA (えんがわ)」株式会社(以下ENGAWA社)が実施する第三者割当増資を引き受けて出資すると発表し、期待が広がっている。

 ENGAWA社は、昨年立ち上げられた「OMOTENASHI NIPPON(おもてなしニッポン)」の幹事企業であるサニーサイドアップから誕生するスピンオフベンチャー企業。当初はサニーサイドアップが100%出資し、オリンピックの東京開催に向け、世界の注目が日本に集まり活況に沸くことが期待される2020年の消費市場において消費喚起の中心的役割を果たすジャパン・ブランドの確立を目指す事業、及びそのテーマから派生する複数の事業を統括する会社として設立される。

 「おもてなし」という日本独自の精神にもとづく高いジャパンクオリティを備えた商品・サービスを日本全国から発掘して認定し、プログラム広報から国内外販路開拓までを支援するプロジェクト「OMOTENASHI SELECTION」の継続実施が決定しており、また、インバウンド向けサービスを始め、外国人をターゲットとしたマーケティングソリューションの充実を目指した新規事業の開発も行うことから、更なる収益の伸長が見込まれている。

 ティー・ワイ・オーの業績は今期、最高益に迫る拡大基調の見込みで、株価水準はPER10倍前後。類似銘柄としては、葵プロモーション<9607>(東1)の11倍台、東北新社<2329>(JQS)の13倍前後などが挙げられ、割安感がある。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る