中村屋は一進一退、有価証券売却益の発表が雪印メグミルクと重なり注目散漫に

■「政策保有株の縮減」相次ぐ、次に注目されるのは銀行株の報道も

 中村屋<2204>(東証スタンダード)は3月14日、取引開始後の3095円(5円高)を発表上値に一進一退となり、午前10時を過ぎては3090円(前日比変わらず)で推移し、出直り一服となっている。13日の17時に有価証券売却による特別利益5億11百万円の計上を発表して注目されたが、同日の夕方には雪印メグミルク<2270>(東証プライム)も政策保有株式の縮減による有価証券売却益112億円の計上と増配を発表し、株価が急動意となったため、雪印メグミルクに人気を奪われたとの見方が出ている。

 中村屋は3月13日の夕方、「政策保有株式の縮減による資産効率の向上を図ることを目的として、当社が保有する投資有価証券の一部を売却したことにより」(発表リリースより)、有価証券売却益5億11百万円を2024年3月期第4四半期に計上すると発表した。

 政策保有株式の縮減については、14日朝「政策株の『岩盤』崩れるか――損保保有ゼロに次は銀行」(日本経済新聞3月14日付朝刊)と伝えられており、銀行株にも注目が集まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る