【株式市場】日経平均は99円安と反落だが後場の出来高急増、TOPIXは高く日銀の金利修正は微調整の予想

◆日経平均は3万8707円64銭(99円74銭安)、TOPIXは2670.80ポイント(9.21ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場急増し23億6898万株

 3月15日(金)後場の東京株式市場は、東京電力HD<9501>(東証プライム)が一段と上げて2011年以来の高値に進むなど電力株の上げが目立ち、前場に続いて国際原子力機関の幹部と経産相との会談など材料視。また、日産自<7201>(東証プライム)は次第高となり昼にEVに関するホンダ<7267>(東証プライム)との包括提携が伝えられ高値引け。INPEX<1605>(東証プライム)は後場寄り後に一段高など石油・鉱業株も高い。日経平均は寄り後に1円30銭高(3万8808円68銭)と本日の高値をつけたが、値がさ半導体関連株の軟調推移を受けて伸びきれず、14時前には287円44銭安(3万8519円94銭)と本日の安値。全体の出来高が急増。大引けは99円安まで持ち直し、前日比では反落だが下げ幅を縮めた。TOPIXは小高く2日続伸。

 後場は、銀行株がダレ模様になり、週明け18、19日に開かれる日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利を解除する程度の修正にとどまりそうとの観測が多い様子。低金利が好環境の不動産株や建設株は堅調で三井不動産<8801>(東証プライム)は一段高。プライム市場の出来高急増。Abalance<3856>(東証スタンダード)は四半期決算の大幅増益が好感され前後場とも買い気配のまま大引けまでストップ高。トミタ電機<6898>(東証スタンダード)は一段高となりEV向け磁性材料が日産自とホンダのEV事業提携によって追い風の期待。デリバリーコンサルティング<9240>(東証グロース)は第2四半期の大幅増益決算が好感され前場ストップ高に達したまま大引けまで買い気配。ブレインズテクノロジー<4075>(東証グロース)は第2四半期の黒字化が好感され前後場とも買い気配のまま大引けまでストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は後場急増し23億6898万株(前引けは8億8965万株)、売買代金は5兆7934億円(同2兆1539億円)。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は977(前引けは1067)銘柄、値下がり銘柄数は632(同525)銘柄。

 東証33業種別指数は28業種(前引けは26業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、石油石炭、電力ガス、卸売り、不動産、輸送用機器、倉庫運輸、建設、水産農林、ガラス土石、保険、医薬品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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