【株式市場】前場の日経平均は144円安、日銀の政策発表を前に反落模様だがTOPIXは高い

◆日経平均は3万9596円29銭(144円15銭安)、TOPIXは2728.30ポイント(6.31ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億1180万株

 3月19日(火)前場の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果が早ければ昼頃から断片的に伝えられるとされて様子見姿勢があり、金利上昇に弱い半導体関連株や建設株などに軟調な銘柄がみられた。ただ、日銀はマイナス金利を解除しても引き続き超低金利を継続との見方が少なくなく、三井不<8801>(東証プライム)などの不動産株や住友商<8053>(東証プライム)などの大手商社株など低金利が追い風のセクターの堅調も目立った。原油高を受けINPEX<1605>(東証プライム)などは高値を更新。日経平均は117円安で始まり、午前10時半過ぎに332円94銭安(3万9407円50銭)まで下押したが、前引けは144円安にとどまった。

 データセンター、サーバー関連のさくらインターネット<3778>(東証プライム)やアイネット<9600>(東証プライム)が活況高となり東京エレク<8035>(東証プライム)のAIサーバー向け需要が23年の約40億ドルから25年には約160億ドルに急拡大する見込みとの報道など好感。ザインエレクトロニクス<6769>(東証スタンダード)はサーバー事業への参入も好感されて一時急伸。VALUENEX<4422>(東証グロース)は未定だった業績予想の開示など好感されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は8億1180万株、売買代金は2兆1278億円。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は948銘柄、値下がり銘柄数は642銘柄。

 東証33業種別指数は24業種が値上がりし、鉱業、その他金融、石油石炭、鉄鋼、不動産、ゴム製品、保険、繊維製品、銀行、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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