シャープ、プラズマクラスター技術による植物生育促進のメカニズムを確認

■イネの生育を最大4倍に

 シャープ<6753>(東証プライム)は3月21日、プラズマクラスター技術が植物の初期生育を促進するメカニズムを静岡大学と共同研究で確認したと発表。この技術は、イネの生育評価と遺伝子解析を通じて、初期生育を促進することが示された。プラズマクラスターイオンの照射により、芽の成長が最大約4倍、エネルギー生成を指示する遺伝子発現が最大約3倍に増加することが確認された。この成果は、持続可能な食料生産性の向上に貢献する新たな技術としての可能性を示している。

 プラズマクラスター技術は、空気中の正イオンと負イオンを利用した空気浄化技術で、これまでにも多くのテーマでの試験を通じて、安全性と効果が確認されている。今回の成果は、植物への応用により、栽培期間の短縮や生産コストの削減に貢献することが期待される。

 静岡大学農学部の一家崇志(いっか・たかし)准教授は、同研究成果が、さまざまな作物への応用や、植物工場での穀物栽培への適用により、社会課題の解決に貢献することを期待しているとコメントしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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