【株式市場】日経平均は131円安、株式分割と自社株買いの三井物など急動意となり選別買い旺盛

◆日経平均は3万8274円05銭(131円61銭安)、TOPIXは2729.40ポイント(13.77ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億2301万株

 5月1日(水)後場の東京株式市場は、三井物産<8031>(東証プライム)が正午に3月決算と株式分割、自社株買いなどを発表して一段高で始まり、連想が波及してか三菱商<8058>(東証プライム)なども一段高となり、PBRの低い三菱紙<3864>(東証プライム)や太平洋セメ<5233>(東証プライム)などは値を戻す場面があった。富士通ゼネ<6755>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)も一段と上げ、米FOMC後に米金利が強含んだ場合ドル高・円安の要因になるため先取りの見方。日経平均は取引開始からスルスル値を戻し、13時前後に小高くなり27円68銭高(3万8433円34銭)まで上げた。その後再び小安くなり、大引けも軟調なまま前日比で反落となった。

 後場は、味の素<2802>(東証プライム)や明治HD<2269>(東証プライム)など食品株に一段と上げる銘柄がみられ、米FOMCの結果がマイナス作用の場合に備えてディフェンシブ銘柄を買う動きや好決算を先取る買いがある様子。DNAチップ研究所<2397>(東証スタンダード)も一段と上げ「困ったときのバイオ株」を先回りの様子。ASJ<2351>(東証グロース)は13時過ぎから急伸し経産省のDX認定業者指定を好感。アズーム<3496>(東証グロース)も一段と上げ第2四半期の大幅増益など好感。

 東証プライム市場の出来高概算は16億2301万株(前引けは8億8796万株)、売買代金は4兆7091億円(同2兆5135億円)。プライム上場1651銘柄のうち、値上がり銘柄数は439(前引けは338)銘柄、値下がり銘柄数は1160(同1269)銘柄。

 東証33業種別指数は5業種(前引けは3業種)の値上がりにとどまり、陸運、水産農林、食料品、電力ガス、電気機器、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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