クリングルファーマが出直り強める、新薬への期待で新株予約権に大量行使

■HGFタンパク質医薬品候補の一般的名称が決まり新薬登場に期待

 クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は5月28日、一段と出直りを強める相場となり、午前10時過ぎには15%高の734円(94円高)まで上げ、約4か月ぶりに700円台を回復している。27日の午後、発行する第13回新株予約権の大量行使を発表し、権利行使が5月1日から27日までで1749個(発行総数の12.96%)になり、未行使の新株予約権は541個と開示。先々の行使による新株式発行を起因とする需給緩和の影響が大幅に軽減されたことが言われている。

 同社は現在、HGFタンパク質医薬品のレイトステージの開発で、脊髄損傷急性期を対象とする開発が第3相臨床試験を終了し、声帯瘢痕を対象とする開発は第3相臨床試験を実施中。5月21日には、「HGFの日本における医薬品一般的名称決定」を発表し、日本名は『オレメペルミン アルファ(遺伝子組換え)』、英名は『Oremepermin Alfa(Genetical Recombination)』に決定とした。株式市場関係者からは、新薬登場が近いことをうかがわせるとして期待を強める姿勢も見受けられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る