関西ペイントが急伸、発行株数の19%に達する規模の自社株買いを好感

■取得した自己株式は消却を予定、大規模な株主還元策に

 関西ペイント<4613>(東証プライム)は5月31日、買い気配で始まった後一気に13%高の2600円(297.5円高)に乗り、飛び出すような急伸スタートとなった。30日に発行株数の19%に達する規模の自社株買い(自己株式の取得)を発表し、好感買いが先行している。発表リリースには、たとえば大株主からの放出を収容するといった特別な理由は記されていないため、大規模な株主還元策のひとつとみられている。取得した自己株式は消却を予定しているとした。

 30日の17時半に自己株式の取得(自社株買い)を発表し、取得株式総数は4000万株(自己株式を除く発行済株式総数の19.01%)、取得総額800億円を各上限として、2024年5月31日から25年5月30日までの予定で行うとした。取得方法は取引所での市場買付と自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付。うちToSTNeT-3による買付は約150億円を予定するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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