【株式市場】前場の日経平均は11円安、日銀の金融政策会合の結果を待つ様子だがTOPIXは堅調

◆日経平均は3万8709円02銭(11円45銭安)、TOPIXは2739.00ポイント(7.22ポイント高)、出来高概算(東証プライム)はSQ算出に伴う売買が加わり12億5513万株

 6月14日(金)前場の東京株式市場は、米半導体株指数やNASDAQの連日最高値の割に半導体関連株の値動きが重く、日銀の金融政策決定会合(13、14日)の結果を見極めたい様子となった。ただ、AI搭載の次世代スマホへの期待などで村田製<6981>(東証プライム)や太陽誘電<6976>(東証プライム)は続伸。TDK<6762>(東証プライム)も連日活況。また、三菱重<7011>(東証プライム)は上場来の高値を連日更新し、ここ調整してきた日本郵船<9101>(東証プライム)や住友商事<8053>(東証プライム)などの海運株、大手商社株も高い。日経平均は132円安で始まり、165円72銭安(3万8554円75銭)まで調整したが前引けにかけては21円高まで浮上する場面があった。TOPIXは前引けも小高い。

 東京電力HD<9501>(東証プライム)が反発し柏崎刈羽原発の再稼働に向けた検査をすべて終了と伝えられ買い直し。丹青社<9743>(東証プライム)は第1四半期好調で大阪万博関連の受注も注目され急伸。ファンケル<4921>(東証プライム)は買い気配のままストップ高となりキリンHD<2503>(東証プライム)による完全子会社化を材料視。メディアリンクス<6659>(東証スタンダード)はアフリカ展開への期待など収まらない様子で一段と上げストップ高。トップカルチャー<7640>(東証スタンダード)は株主優待の開始が好感され急伸。クオリプス<4894>(東証グロース)やセルシード<7776>(東証グロース)は14日新上場のコーディア<190A>(東証グロース)への期待が波及とされ活況高。

 新規上場のコーディア<190A>(東証グロース)は255円(公開価格153円の66.7%高)で初値をつけ257円まで上げたが前引けは192円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億5513万株、売買代金は3兆917億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1345銘柄、値下がり銘柄数は271銘柄。

 東証33業種別指数は29業種が値上がりし、海運、電力ガス、卸売り、建設、パルプ紙、石油石炭、機械、倉庫運輸、非鉄金属、水産農林、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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