ベルシステム24、生成AI「すっきりbot」で社員のマイクロストレスを解消

■ChatGPT-4oを活用し、日常の不安を言語化することで心身の健康をサポート

 ベルシステム24ホールディングス<6183>(東証プライム)のベルシステム24は7月5日、社員のマイクロストレスを解消するための新たな取り組み「すっきりbot」を開始したと発表。これは、生成AIを活用して社員の日常的なストレスを軽減し、メンタルケアを支援するものである。導入は社内のSlackを通じて行われ、プロンプトエンジニアリングの向上も同時に目指している。ベルシステム24は、2023年4月から生成AIの社内業務活用を進めており、今回の取り組みもその一環である。

 マイクロストレスとは、日常的に経験する自覚できないほどの些細なストレスを指す。このようなストレスは積み重なることで心身を消耗させる恐れがあるため、ベルシステム24は「すっきりbot」を開発した。約1万人の社員を対象に、Slack上でChatGPTとの対話を通じて、日々の不安を言語化し、マイクロストレスの解消を図る。「すっきりbot」のプロンプト設計には、コンタクトセンター業務で培ってきたコミュニケーションノウハウが活かされ、利用者に寄り添うような会話の出力を目指している。

 全社展開に先立ち、β版の実証実験が行われた。利用した社員からは、「相手が人ではないので考えすぎずに話せる」「AIに相談することで悩みを言語化できた」「自身の考えを深掘りできた」などのポジティブな評価が寄せられた。ベルシステム24は、1982年に国内初の本格的なコールセンターサービスを開始して以来、アウトソーシング事業を展開し、業界のスタンダードモデルを創出してきた。今後も「ヒト」と「テクノロジー」の力を掛け合わせ、様々なソリューションの開発・提供を通じて社会の豊かさを支えることを目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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