ソレイジア・ファーマ、大腸がん治療薬SP-05の用量反応性に関する非臨床試験結果を発表

■アルホリチキソリン、5-FUとの併用で高い抗腫瘍効果を発揮

 ソレイジア・ファーマ<4597>(東証グロース)は7月17日、開発中の大腸がん治療薬SP-05(一般名:アルホリチキソリン硫酸塩)の非臨床試験結果を発表した。権利導入元のイソフォル・メディカル社が実施した2つの試験で、アルホリチキソリンの用量依存的な抗腫瘍効果が確認された。この結果は、高用量投与による治療効果向上の可能性を示唆し、今後の臨床試験計画の根拠となる。

 試験はノルウェーとスウェーデンの研究機関で実施され、いずれも5-FUとの併用においてアルホリチキソリンの用量増加が有意に高い抗腫瘍効果を示した。特に、比較対照薬のロイコボリンでは用量を上げても効果が頭打ちになる一方、アルホリチキソリンは明確な用量反応性を示し、両薬剤の効果差が高用量で拡大する可能性が示された。

 これらの結果は、過去の第Ⅲ相臨床試験(AGENT試験)よりも高用量でのアルホリチキソリン投与を計画する現在の開発戦略を支持するものとなった。ソレイジア・ファーマは、イソフォル社と共同で2024年末までに第Ⅰb/II相臨床試験を開始する予定であり、同結果は試験成功の可能性を高めるものと期待されている。同社は、同開発が中長期的な事業価値向上に寄与すると見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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