ダイキン工業、米DDCS社を買収へ、AIデータセンター冷却技術を強化
- 2025/8/6 15:48
- IR企業情報

■サーバー個別冷却と最適制御技術を取り込み、省エネニーズに対応
ダイキン工業<6367>(東証プライム)は8月6日、AIデータセンター向け冷却技術を有する米Dynamic Data Centers Solutions社(DDCS社)の買収について基本合意に至ったと発表した。買収は100%子会社であるダイキンアプライドアメリカズ社を通じて実施され、2025年8月下旬の完了を予定している。DDCS社はサーバーラック単位の個別空調を用いた冷却技術と設備マネジメントシステムを強みとし、AIデータセンターの冷却課題に応えるソリューションを提供している。
データセンター市場は、AI技術の発展により急成長している。従来の「保存・処理」機能から、AIの「学習・推論」を担うインフラへと進化し、特に都市部では省スペースで高効率な冷却ニーズが高まっている。DDCS社の技術は、サーバーや周辺機器の電力消費と発熱の増加に対応し、省エネと運転最適化を可能にする独自システムを備えている。
ダイキンは、DDCS社の買収により、DAA社が従来持つ業務用大型空調技術と計装・制御ノウハウに加え、個別冷却技術を取り込むことで、より高度なトータル冷却ソリューションの提供を図る。北米市場を皮切りにグローバル展開を加速し、AIデータセンター分野でのリーダーシップ確立を目指す方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)