レゾナック、世界初となる使用済みプラスチック由来アンモニアを燃料に、横浜港で船舶への供給に成功

■環境負荷低減に貢献する次世代燃料の実用化へ

 レゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)グループのレゾナックは7月17日、世界初となる使用済みプラスチック由来のアンモニアを燃料として、アンモニア燃料タグボート(A-Tug)に供給することに成功したと発表。これは、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料の実用化に向けた大きな一歩となる。

 この画期的な取り組みは、横浜港本牧ふ頭にて、横浜市港湾局の協力のもと実現した。供給されたアンモニアは、レゾナック川崎事業所で「プラスチックケミカルリサイクル(KPR)」と呼ばれる技術を用いて、使用済みプラスチックから製造されたもの。KPRは、化石燃料を使わずに高温でガス化し、水素とCO2に分解してアンモニアを製造する技術。

 A-Tugへの燃料供給は、日本郵船<9101>(東証プライム)が世界初となる商用のアンモニア燃料船として8月下旬に竣工予定の船舶に対して行われた。レゾナックは、長年培ってきたアンモニア製造のノウハウを活かし、低炭素アンモニアを安定的に製造・供給することで、船舶の環境負荷低減に貢献していく。

 今回の成功は、使用済みプラスチックの資源化と次世代燃料の実用化という、二つの課題解決に向けた大きな成果。レゾナックは今後も、環境負荷低減に向けた技術開発と事業展開を積極的に推進していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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