小林製薬は後場も堅調、香港の投資ファンド保有とされ狙いは北米事業か注目強まる

■前期まで最高益、有利子負債ゼロ、北米好調、この辺にヒントとの見方も

 小林製薬<4967>(東証プライム)は7月25日、2日続けて出直る相場となり、午前11時過ぎに6%高の5990円(340円高)まで上げ、後場も13時にかけて5%高の5940円前後で売買されている。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが「小林製薬株を大量保有、5.20%、目的に重要提案行為」(ロイターニュース7月24日午後4:45)と伝えられ、思惑含みになった。

 小林製薬はいぜん「紅麹」問題の展望が開けない印象があり、23日には会長、社長の辞任を発表した。このため、株式市場関係者の中には、「このタイミングでどのような『重要提案行為』を行うのつもりなのか」といった疑問もある。連結業績をみると、2023年12月期まで当期純利益などが最高を更新しており、有利子負債はゼロ。北米事業は好調に推移しているもよう。このため、ファンドの狙いは財務面なのか好調な事業部門なのか、何に注目しているのか推測が活発になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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