マーケットエンタープライズ、愛知県武豊町が「おいくら」を用いた不要品リユース事業を開始

■住民の利便性向上でリユース促進へ

 愛知県武豊町(町長:籾山 芳輝)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年7月30日(火)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートしたと発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、武豊町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 武豊町では、町内の家庭から集まった不要品を展示し、他の方の再利用を促す「武豊リユースステーション」の常設や、町民同士の不要品譲渡を促すリユースパークの開催など、精力的にリユース促進を行なっていた。しかしながら、リユースステーションで受け入れることができる品物に制限があることや、リユーステーションの存在及びリユースに関する認知拡大を課題として捉えていた。そこで、町ではリユースを更に促進させるための施策導入の可能性を模索していた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが武豊町に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼し、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■武豊町の課題と「おいくら」による解決策

 武豊町では、粗大ごみの収集場所、資源回収ステーション及び焼却施設への持ち込みにより、粗大ごみの回収を行なっている。大型品や重量のあるものでも、原則、町民が粗大ごみを運び出す必要がある。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになり、不要品回収時の町職員の負担もない。加えて、町では回収を行なっていない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取が可能で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、町民のサービス利用はもちろん、町の費用負担もない。

■今後について

 7月30日(火)15時(公開時間が前後する可能性がある)に武豊町ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。武豊町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、町民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■愛知県武豊町

 武豊町は、知多半島中央部に位置し、東は衣浦港に面し、北は半田市、西は常滑市、南は美浜町に接している。1957年に重要港湾の指定を受けるに際し、武豊港を衣浦港と改名し、次第に港湾施設の整備や臨海工業地帯の造成が進み、工業都市として飛躍的に発展を遂げてきた。近年は、北部を中心に区画整理事業等の宅地開発が進んでいる。名鉄を利用すると名古屋市からは特急で約35分、中部国際空港からは車で約25分というアクセスの良さも相まって、名古屋市のベッドタウンとしての性格も強めつつある。

・人口:43,372人(男21,904人、女21,468人)(2024年7月1日)
・世帯数:19,117世帯(2024年7月1日)
・面積:25.92平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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