東洋鋼鈑、環境配慮型の新樹脂化粧鋼板を開発・販売開始、電炉製原板活用で環境負荷低減

■独自技術で電炉製原板の課題解決、環境と品質の両立を実現

 東洋製罐グループホールディングス<5901>(東証プライム)の連結子会社である東洋鋼鈑は8月1日、環境配慮型の新しい樹脂化粧鋼板の開発と販売開始を発表した。この新製品は、従来の高炉製原板に代えて電炉製原板を使用することで、環境負荷の低減を図っている。東洋鋼鈑は、この取り組みにより自社のScope3排出量削減に寄与するとともに、製品を使用する顧客のScope3排出量削減にも貢献することを期待している。

 新製品の開発にあたっては、電炉製原板を樹脂化粧鋼板に適用する上での課題があった。フィルムと鋼板の密着性や製品の耐食性など、樹脂化粧鋼板として必要な様々な特性を満たす必要があった。品質向上と独自の化成処理技術の進歩により、これらの課題を解決し、新製品の販売を実現した。

 東洋鋼鈑は、「技術の可能性を追求することで新たな価値を生み出し、お客様とともに社会の発展に貢献」することを企業理念の存在意義としている。今回の新製品開発は、東洋製罐グループの中長期環境目標「Eco Action Plan 2030」に沿ったものであり、今後も環境に配慮した製品および製品ライフサイクルにおける環境負荷を考慮した製品の開発に努めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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