【株式市場特集】業績上方修正と株主還元策が魅力!注目すべき割安銘柄

■高配当、低PER、割安株を探るなら今がチャンス

 今週の当コラムは、これまでの決算発表で業績を上方修正した銘柄のうちニデックや東京製鉄のようにプラスワンのある割安株を一番手として注目することにした。手集計しただけで7月初めから前週末までで50銘柄超の候補株がある。なかには、プラスワンどころかプラスツー、プラススリーのフルセント銘柄まで含まれる。今週週明け以降も続く決算発表も見守りつつ、まず足元を見直して対処するところだろう。

■5銘柄を数えるフルセット銘柄では新工場建設の異色株も

 プラスワンどころかプラスツー、プラススリーのフルセット銘柄は、これまで5銘柄を数える。このなかで元気印は、前週末2日に年初来高値追いとなった日華化学<4463>(東証スタンダード)である。同社株は、今12月期業績を上方修正するとともに配当も年間50円に増配、これにより高値追いの株価はPER8.3倍、年間配当利回りが4.32%に高まる。さらにプラススリーは、195億円を投資しし年内に着工する化粧品の新工場の建設であり、息のながい上値追い相場が期待できそうだ。

 このほかフルセット銘柄は、発表の時系列順に第四北越フィナンシャルグループ<7327>(東証プライム)、東亜合成<4045>(東証プライム)、ヤマハ<7951>(東証プライム)、日本証券金融<8511>(東証プライム)と続く。第四北越FGが、業績上方修正と増配、自己株式取得、株式分割と盛り沢山のほか東亜合成、ヤマハ、日証金は上方修正、増配、自己株式取得の3点セットとなっている。PERは第四北越FGが10倍、日証金が13倍、東亜合成とヤマハが14倍と市場平均を下回り、日証金の配当利回りは5.47%に高まる。

■ダブルセット銘柄では高配当銘柄、低PRR銘柄が目白押し

 ダブルセット銘柄では、業績の上方修正と増配を発表した銘柄が大半だが、自己株式取得と株式分割を同時発表した銘柄も含まれる。このなかで増配により配当利回りがアップした銘柄は、5.96%に高まった商船三井<9104>(東証プライム)以下、5.06%のFPG<7148>(東証プライム)、5.00%のNSユナイテッド海運<9110>(東証プライム)、4.98%のグローバルキッズCOMPANY<6189>(東証スタンダード)、4.91%のアグロカネショウ<4955>(東証スタンダード)、4.80%の東京製鉄、4.67%のイーグル工業<6486>(東証プライム)と続きベストセブンを形成する。

 業績上方修正でもっととも割安となるのはPER6.6倍のランドネット<2991>(東証スタンダード)で、以下7.6倍のアールプランナー<2983>(東証グロース)、7倍台の商船三井、ユナイテッド海運、飯野海運<9119>(東証プライム)の海運3社、愛三工業<7283>(東証プライム)、9倍台のラクト・ジャパン<3139>(東証プライム)、東京製鉄、日本電気硝子<5214>(東証プライム)と続き、ベストテンを形成する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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