And Doホールディングス、リバースモーゲージ保証残高が200億円を突破、6月決算は売上高が従来予想を18%上回る

■リバースモーゲージでの提携金融機関は全国51機関に拡大

 ハウスドゥブランドで不動産事業を全国展開するAnd Doホールディングス<3457>(東証プライム)では、リバースモーゲージ保証業務の保証残高が24年6月末で200億円を突破した。提携する金融機関は埼玉りそな銀行や東京スター銀行、きらぼし銀行、楽天銀行、大阪信用金庫など51機関に拡大した。

 同社では、25年6月期を最終年度とする中期経営計画に基づき、「フランチャイズ事業」、「ハウス・リースバック事業」、「金融事業」不動産売買事業」を成長強化事業として経営資源を集中し、『不動産×金融サービス』の深化及び高収益体質化の促進に努めている。

 リバースモーゲージにおける担保評価および債務保証業務は、成長強化事業の「金融事業」に属し、連結子会社のフィナンシャルドゥが行っている。2017年10月から本格的に開始し、24年6月末で保証残高が208億41百万円となった。また、23年10月末に保証残高150億円を達成してから、8か月で50億円増加と過去最速のペースで保証残高が増加している。

 リバースモーゲージは、自宅を担保にして資金を融通する不動産活用法で、高齢化が進んだことで必要な老後の生活資金が増大していることや、定年後も住宅ローンの返済が続くケースの増大などの要因から需要が拡大している。また、子どものいない夫婦や、子どもが県外で生活していて家を引き継ぐ人がいないなど、家を残す必要がないというケースの場合、リバースモーゲージを利用することで、今まで通り住み続けながら自宅を現金化し、趣味や旅行、車の購入、病気・介護費用などに活用することも可能になる。

 2024年6月期の連結決算は、売上高が8月に開示した従来予想を17.8%上回る675億79百万円(23年6月期比36.4%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益も同4.2%上回る24億76百万円(同12.8%増)となった。一方、経常利益はほぼ想定線内だが同4.0%下回る34億57百万円(同2.9%増)となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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