エレコム、インド最大手医療プラットフォームと提携しヘルスケア事業を本格展開

■医療従事者不足の解消とデータ活用による健康管理を実現

 エレコム<6750>(東証プライム)は2月4日、インド最大級のオンライン診療プラットフォーム「メディバディ」を運営する企業と業務提携を開始したと発表。インドでは1万人当たりの医師数が約8人と医療従事者が不足しており、遠隔医療市場は2025年に約8532億円規模に達する見通しである。また、急速な経済発展に伴い、糖尿病患者数が世界第2位となるなど、生活習慣病の急増が深刻な社会問題となっている。

 「メディバディ」は、12万5000人以上の医師と7500以上の医療機関を擁し、オンライン診療から薬の配達まで幅広いヘルスケアサービスを提供している。エレコムは同社との提携を通じ、Bluetooth®やWi-Fi通信機能を搭載した体重・体組成計などの製品を展開する。収集された健康データは「メディバディ」アプリと連携し、個人に合わせた生活習慣病予防プログラムの提供を可能にする。

 メディバディのカンナンCEOは、エレコムの世界クラスのIoT技術と自社の専門知識を組み合わせ、シームレスなヘルスケアエコシステムを構築する意向を示した。一方、エレコムの葉田医師は、医療現場の視点から早期予防や管理の重要性を指摘し、医療と生活の橋渡しとなる取り組みを推進していく方針を表明。年間600万人が生活習慣病の影響を受けるインドにおいて、両社の提携は予防医療の普及に向けた重要な一歩となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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