カルナバイオサイエンス、BTK阻害剤AS-1763フェーズ1b試験用量拡大パート開始決定

■AS-1763の高い安全性と忍容性により、予定より早く用量拡大へ移行

 カルナバイオサイエンス<4572>(東証グロース)は9月2日、血液がんを対象疾患とする次世代型BTK阻害剤AS-1763のフェーズ1b試験において、用量拡大パートの開始を決定したと発表。AS-1763は2023年8月から米国で実施中の多施設共同試験であり、CLL・SLL・B-cell NHL患者を対象としている。現時点までに実施された用量漸増パートでは、高い安全性と忍容性が確認されており、治験責任医師の合意により予定より早く用量拡大パートへ移行することが決まった。

 用量拡大パートでは、CLL・SLL患者を対象としたコホート1、B-cell NHL患者を対象としたコホート2、ピルトブルチニブ投与歴のある患者を対象としたコホート3の3つのコホートで構成される。それぞれのコホートで複数の用量を選択し、今後速やかに患者エントリーを行い、安全性、有効性、薬物動態を評価する予定である。これにより、フェーズ2試験での推奨用量(RP2D)を決定する計画。

 なお、この試験の進捗が2024年12月期の連結業績予想に与える影響はないとしている。AS-1763は、CLLや他の成熟B細胞腫瘍において野生型および薬剤抵抗性変異型BTKの両方を標的とする新たな治療薬として開発が進められており、次世代型BTK阻害剤として期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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