三菱電機、ドイツ向けに自然冷媒R290を使用した鉄道車両用空調装置を受注

■日系企業初、欧州鉄道の脱炭素化に貢献

 三菱電機<6503>(東証プライム)は9月19日、子会社MEKTを通じて、ドイツ・ミュンヘン近郊鉄道S-Bahn新型車両向けに自然冷媒R290を使用した鉄道車両用空調装置1350台を受注したと発表。日系企業として初めてとなるこの受注は、脱炭素社会の実現に貢献するもの。現在、広く使われている冷媒R407CやR134aに比べ、R290は地球温暖化係数(GWP)が低く、環境への負荷を大幅に軽減する。これにより、EUの厳しい環境規制にも対応し、さらに電力消費の抑制にも寄与する。

 BEGやDB Regioといったドイツの公共企業体が、ミュンヘン周辺の輸送ニーズに対応するため、最新技術を取り入れた車両を導入する中、MEKTの空調装置が採用された背景には、その安全性や効率性が評価された点がある。小型冷凍サイクルを複数搭載し、冷媒の充填量を減らすことで、燃焼性に対する安全性も確保している。加えて、万が一の漏洩時にも室内機部分を通じた冷媒の拡散を抑え、乗客の安全を最優先に設計されている。

 三菱電機は今回の受注を機に、欧州市場をはじめとする世界各国へ鉄道車両用R290空調装置の導入を拡大し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに進める方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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