日産自動車、英国でV2G技術を2026年導入へ、電気自動車がエネルギー革命を加速

■カーボンニュートラル実現へ、EVが走る蓄電池に

 日産自動車<7201>(東証プライム)は10月11日、2026年に英国で一部のEVを対象に、より手頃な価格の「Vehicle to Grid(V2G)」技術を導入すると発表した。この技術は、EVのバッテリーに蓄えられた電力を電力網や自宅などに供給することを可能にし、再生可能エネルギーの利用促進と電気料金の低減に貢献する。日産は自動車メーカーとして初めて英国でACグリッド認証を取得し、英国での導入後は欧州市場への拡大を計画している。

 日産は、10年間にわたる世界各地での実証実験の知見を活かし、「ニッサンエナジー」の傘下でV2Gを展開する。英国で認定されたACシステムは車載型充電器を採用することで、より安価な導入コストを実現し、現在販売されている単方向充電器と同等の価格での提供を目指す。また、専用アプリケーションにより、EVに蓄えた電力を柔軟にコントロールすることが可能になる。

 このプロジェクトは、日産の中期経営計画「The Arc」のコミットメントを推進し、EVへの移行を促進する差別化されたイノベーションを提供すると同時に、新たな売上機会を創出する。また、日産の長期ビジョン「Ambition 2030」の実現をサポートし、よりクリーンで安全かつ包括的な世界の創造に貢献する。日産は、EVを単なる移動手段から、走る蓄電池としての役割を持つゲームチェンジャーへと進化させることを目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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