富士通、世界的なGPU不足の解決に向けAI処理におけるGPUの演算効率を高めるミドルウェア技術の提供を開始

■AI処理を最適化する新技術、5社での実証実験で効果確認

 富士通<6702>(東証プライム)は10月22日、世界的なAI需要の急増に伴うGPU不足に対応するため、独自のアダプティブGPUアロケーター技術を統合したミドルウェア技術「AI computing broker」を開発したと発表。同技術により、GPUの演算効率が最大2.25倍に向上し、物理メモリ容量の約5倍となる150GBものメモリを必要とするAI処理を同時に取り扱うことが可能となった。

 トレーダム、さくらインターネット<3778>(東証プライム)をはじめとする5社において、2024年5月から順次実証実験が実施された。各社のクラウド環境やサーバー上での動作検証により、演算処理効率の大幅な向上と同時処理数の増加が確認された。特にモルゲンロット社での実験では、複数ジョブの実行時間を10%近く短縮することに成功した。

 富士通は同技術の提供を通じて、AIサービス事業者やクラウドサービス事業者のGPUコスト削減に貢献する。今後は複数台のサーバーに搭載された複数のGPUへの技術適用を進め、世界的なGPU不足や電力問題の解決を目指す。2030年には全世界の発電量の10%がデータセンターで消費されると予測される中、同技術による効率化への期待が高まっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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