【株式市場】前場の日経平均は555円安、円安だが衆議院選の予想など要因に手控える

◆日経平均は3万8399円47銭(555円13銭安)、TOPIXは2649.36ポイント(30.55ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億9097万株

 10月22日(火)前場の東京株式市場は、円安に加え、NY株式市場での半導体株高、NSDAQの4日続伸など外部環境は悪くなかったものの、半導体関連株や電子部品、鉄鋼、重電・重工株などが冴えない値動きとなり、東証33業種別指数は日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運を除きすべて値下がりした。27日投開票の衆議院選で与党苦戦の観測が伝えられ、株式市場は伝統的に保守政権下での安定を好むとされ手控え感。その感覚は古いとの指摘はあるが個別物色にとどまった。日経平均は21円安で始まったあと急激に値を消し、午前10時過ぎに753円78銭安(3万8200円82銭)まで下押した。その後は持ち直し前引けは下げ幅500円台にとどまった。

 イオンファンタジー<4343>(東証プライム)が連日大幅に出直り、幼稚園・保育園向けの音楽提供先が600園を突破など材料視。ラクーンHD<3031>(東証プライム)は約1か月ぶりに高値を更新し発行株数の5%規模の自社株買いを好感。池上通<6771>(東証スタンダード)やダイワ通信<7116>(東証スタンダード)は活況高となり闇バイト強盗の頻発と政府による監視カメラ補助などの防犯対策報道を材料視。夢展望<3185>(東証グロース)は国際的なオンラインショッピングモール都の連携が材料視されストップ高目前まで急伸。

 新規上場のSchoo(スクー)<264A>(東証グロース)は761円(公開価格690円の10%高)で初値をつけ、766円まで上げて前引けは731円となっている。

 東証プライム市場の出来高概算は8億9097万株、売買代金は1兆9521億円。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は112銘柄、値下がり銘柄数は1515銘柄。

 東証33業種別指数は海運を除いて全業種が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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