【株式市場】日経平均は542円安で2日続落、衆議院選で与党苦戦の予想など影響

◆日経平均は3万8411円96銭(542円64銭安)、TOPIXは2651.47ポイント(28.44ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億8467万株

 10月22日(火)後場の東京株式市場は、一時1ドル151円に入る円安を受けてブリヂストン<5108>(東証プライム)が13時頃から堅調になり、古野電気<6814>(東証プライム)は四半期決算を受けた急伸相場が再燃するように一段と上げたが、自動車株は反応が鈍く、円安効果の広がりは今ひとつの様子となった。商船三井<9104>(東証プライム)などの海運株は欧州大手の決算好調などで一段ジリ高だが、全般は衆院選で与党苦戦との観測など受け様子見姿勢が強い印象。日経平均は後場寄りから大引けまで3万8400円と3万8500円の間で小動きに終始し2日続落となった。

 後場は、池上通<6771>(東証スタンダード)が一段と上げて始まり、ダイワ通信<7116>(東証スタンダード)は13時過ぎにかけて一段高など、「闇(やみ)バイト強盗」の頻発やその対策に首相が補正予算ヲ検討との報道が材料視され、北日紡<3409>(東証スタンダード)は防犯防災セキュリティ管理システムでリコーリースと提携することが注目され終盤に尻上がり。助川電工<7711>(東証スタンダード)は次世代エネルギーの核融合発電への期待衰えず一段高。オルツ<260A>(東証グロース)は生成AI開発に関する国歌プロジェクトへの採択が材料視され前場ストップ高のまま後場は終始買い気配。THECOO(サクー)<4255>(東証グロース)は優待開始が好感され終日ストップ高買い気配。

 新規上場のSchoo(スクー)<264A>(東証グロース)は761円(公開価格690円の10%高)で初値をつけ、高値は前場の766円。後場は売買交錯を続けて大引けに値を消し719円で引けた。

 東証プライム市場の出来高概算は16億8467万株(前引けは8億9097万株)、売買代金は3兆8080億円(同1兆9521億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は134(前引けは112)銘柄、値下がり銘柄数は1493(同1515)銘柄。

 東証33業種別指数は海運、ゴム製品の2業種の値上がり(前引けは海運1業種)にとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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