京王電鉄、大豆油由来の天然エステル油を適用した変圧器を導入、CO2排出量98%削減

■大豆油の力で環境負荷を軽減、鉄道業界に新風を

 京王電鉄<9008>(東証プライム)は10月29日、府中変電所において、大豆油由来の天然エステル油「FR3 Fluid」を使用した変圧器を導入すると発表。この変圧器は、従来の鉱油系絶縁油に代わり環境配慮型の天然エステル油を採用することで、脱化石資源・低炭素社会の実現に寄与するものである。

 同変圧器の特徴は、高い生分解性と低い毒性を有し、万一の油漏れ時でも土壌汚染を最小限に抑制できることにある。また、大豆育成時のCO2吸収効果と製造時の低エネルギー消費により、従来型と比較してライフサイクルにおけるCO2排出量を約98%削減できる。

 2024年11月27日から運用を開始する本変圧器は、電車運行用として府中変電所に設置される。容量4,300kVA、電圧66kVの仕様を持ち、京王電鉄は本設備の導入を通じて、回生ブレーキや上下線一括き電化とともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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